青林檎きれいな光だけ止む  和田華凛

たしかに、青林檎には、きたない光、褪せた光は似合わない。つるりとした肌に、清いきれいな光だけが、滑って宿る。「きれい」という、思考放棄ともとれる手放しの評価が、青林檎の若さを象徴している。「止む」も、危うさがあって、いい。

「俳句四季」2017年11月号より。