この「空爆」は実際に体験したものではなく、テレビの中のものであろう。
(句の発表は、2009年1月4日。パレスチナのガザ地区で空爆があった頃だ。)
ニュースを見ながら、のんびり雑煮を食べている、同じ人類であるはずの、私。
つい1週間前にもまたイスラエル軍によるガザ地区への空爆があり負傷者が出たが、
遠く日本に住んでいる我々は、この悲しみにどれほどの現実感を持っただろう。
悲しくないことが、悲しい。でも、そういうものなのだ。
『六十億本の回転する曲がつた棒』(邑書林、2011)より。
関悦史「もはやない都市 読まなくてもよい書物」もスタートしました。