一日の終はり水鳥はなやかに   浦川聡子

一日の終わり、開放感とともに少し名残惜しいような気持ちになる。
人間のそのような心持ちから、水辺の水鳥が「はなやか」に見える。
それとも水鳥にもそのような気持ちがあって、「はなやか」なのだろうか。
立つ鳥跡を濁さず、という言葉もあるが、
この「水鳥」は濁さないように静かに立つのではなく、「はなやかに」立つのだろう。
そして、また新たな一日がやってきて、また一日が終わってゆく。

『水の宅急便』(ふらんす堂、2002)より。