骨の白さを雪に例えること自体、特に目新しさもなく、凡庸とも言える。
しかし「これおばあさん」と話し言葉につなげたところがグッとくるのだ。
真っ白な骨を見て、慣用句のように美しく、そして遠い出来事のように思いながらも、
これはおばあさんなのだと思い至る、はっという心の動き。
「これ」と、目の前にある臨場感も感じられる。
凡庸な例えだからこそ、それがおばあさんにも当てはまってしまうことの悲しみが深くなる。
高野ムツオ著『時代を生きた名句』(NHK出版、2012.7)より。
骨の白さを雪に例えること自体、特に目新しさもなく、凡庸とも言える。
しかし「これおばあさん」と話し言葉につなげたところがグッとくるのだ。
真っ白な骨を見て、慣用句のように美しく、そして遠い出来事のように思いながらも、
これはおばあさんなのだと思い至る、はっという心の動き。
「これ」と、目の前にある臨場感も感じられる。
凡庸な例えだからこそ、それがおばあさんにも当てはまってしまうことの悲しみが深くなる。
高野ムツオ著『時代を生きた名句』(NHK出版、2012.7)より。