「鳰」がすいすいと泳いでいるのを見ながら、冬の湖の周りを散歩しているのだろう。
「鈴」というものの、冷たい金属の質感や、小さく丸いかたち、高く澄んだ音、など、
その特徴のどれもが、冬の湖面に美しく通い合い響いてくるようだ。
鈴のごとき、ではなく、「鈴撒きしごとき」としたことによって、
まるで鈴が湖面に広がる瞬間を見ているような感覚とともに景が躍動的に迫ってくる。
シンプルな句であるのにもかかわらず、受け取る情報が多く、充足感のある一句。
『呼鈴』(角川書店、2012)より。
「鳰」がすいすいと泳いでいるのを見ながら、冬の湖の周りを散歩しているのだろう。
「鈴」というものの、冷たい金属の質感や、小さく丸いかたち、高く澄んだ音、など、
その特徴のどれもが、冬の湖面に美しく通い合い響いてくるようだ。
鈴のごとき、ではなく、「鈴撒きしごとき」としたことによって、
まるで鈴が湖面に広がる瞬間を見ているような感覚とともに景が躍動的に迫ってくる。
シンプルな句であるのにもかかわらず、受け取る情報が多く、充足感のある一句。
『呼鈴』(角川書店、2012)より。