ソウル俳句会×スピカ 三泊四日道中記③

三日目は、ソウル俳句会の有志のみなさんに、ソウルのみどころあちこちへ連れていっていただく。

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韓国は碧を絶やさず芝桜   紗希

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ちらほらと、鳥の巣が。聞くと、かささぎだそうだ。

をちこちに緑陰昌徳宮(かささぎ宮殿)は   る理

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日のくがね月のしろがね玉座閑   紗希

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口笛を吹いたらラベンダーに蜂   紗希

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地球のような耳飾り。

おそろいのネックレスを華ちゃんが。

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昼食を食べにやってきたのは、かつての陶器街。いまは若者の街としてショッピングセンターなどもできているみたい。

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本場のビビンバ。華ちゃんが、お好みで足す辛みミソを全部入れてしまって、口の中が大変なことに。

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ユッケは、梨の千切りとともに。ユッケも、日本で食べるのより、全然からい!

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そしてなんと、乗せられてチマチョゴリまで着ることに。

チマチョゴリ地を擦る夏の深くなる   華子

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どう、なかなか決まってますね。片膝を立てるのが、当時のスタイルだったそう。

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帰って夫に写真を見せたら「お前は韓国で生まれ育ったみたいにチマチョゴリが似合っている」と言われる。かつて、中学校のころに文化祭で民族衣装を着ることになり、アオザイを試着したら「紗希ちゃんはぜったいアオザイ!よく似合ってる!」と言われ、オランダやロシアの民族衣装もあったのに、早々にアオザイに決まってしまった。どうやら純アジア系の顔らしい。

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その場で、半紙に感想を書いていけるとのことで、三人で俳句を書いていくことに。

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扇持つ指の喜ぶチマチョゴリ   る理

晴れやかに五月の三人娘なる   華子

青芝に広がりやすきチマチョゴリ   紗希

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その後、カフェに移動して、短冊をまわして句会。頼んだのはパッピンスー。韓国のかき氷だ。ミニトマトも入っていて驚く。やはり韓国では、トマトはフルーツの扱いらしい。

氷菓なめ互ひに冷えし舌をもつ   華子

小豆氷(パッピンス)わけあふ仲となりたしよ   る理

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夜はホテル近くの居酒屋へ。韓国の肉じゃが的なものらしい…赤い、辛い。でも、美味しくてちょっと甘さもあるのが不思議。やみつきになるのが分かる。胃腸さえ丈夫だったら、いくらでも食べるんだけど!

夜中に、禮子さんに紹介してもらった近くの地元の人しかいかないような銭湯で、アカスリをば。5000円で一時間ちょっと、めちゃめちゃ丁寧にやっていただく。ただ、言葉が通じないので、体の方向を変えるときには、肩をたたかれてごろんと転がされる。自分が肉のかたまりであることに気づかされた夜であった。

皆草刈帰りのやうな蒸氣房(チムジルバン)   る理

聖五月垢擦る度に乳揺れて   華子

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翌日は、午前中に明洞へショッピングに行き、午後は漢江クルーズを楽しむ。

漢江(ハンガン)に船・島・風を載せ昼寝   る理

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旅行中、写真を撮ってくださった矢本さん!記事を作るのにもたくさん使わせていただきました。ありがとうございました!

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晴れて、パッピンスーを分け合う仲になれました☆

安藤さんに空港へ送っていただく途中で、韓国地元のスーパーにも寄らせてもらう。辛いかっぱえびせん、韓国のりなどを買い、あちらのお菓子やサンチュ売り場の青菜の豊富さに驚く。最後まで楽しい三泊四日でした。あらためまして、ソウル俳句会のみなさま、ありがとうございました!また会いましょう。

(神野紗希・記)