俳句甲子園観戦記(撮りおろし) 二日目

 

ウェルカムパーティーの夜が明けての大会初日は、松山の商店街・大街道で、12ブロックに分かれての試合が行われる。全国から集まった36チームが、リーグ戦・トーナメント戦をたたかって、最終的に、3チームに絞られるところまでが、この日の過程だ。翌日の大会二日目には、この3チームに、敗者復活戦を勝ち抜いた1チームを加えて、準決勝・決勝の試合が行われる。

開会式、入場行進のあとの選手宣誓。

開会式のあとは、各会場にわかれて、早速、試合がはじまる。

このようなブースが、商店街のまんなかに、12も作られる。圧巻である。

試合は、剣道の団体戦の要領だ。

各チームが、赤・白にわかれて、互いに一句ずつ披露する。その句について、それぞれディベートを交わし、審査員は句とディベートの出来を評価して、旗を挙げる。

先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の順に、手合わせが行われてゆく。三本先取で勝利が決まる、ということだ。

商店街なので、まちゆく一般の人が、「何これ」的に、観客となる。

勝てば泣き、負ければ泣き。36チーム分のドラマが、みちあふれていた。

 

今年、準決勝にコマを進めたのは、松山東A、厚木東B、幸田の3チーム。

この日、惜しくも敗れてしまった33チームは、夕方に発表された、敗者復活戦の兼題「西瓜」の句を作って提出。翌日の準決勝・決勝の前の、敗者復活戦で、残るひとつの椅子を狙う。

 

(神野紗希 記)

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