浜松市東区「東の細道」企画へ参加。

(神野紗希 記)

浜松ラブストーリー

さあ、この素敵なロケ地、いったいどこでしょう。

「あすなろ白書みたいだね~」とか言われながら、川辺を散策した5人は、私、佐藤文香、高柳克弘、野口る理、堀田季何の5人。「若手俳人に俳句を詠んでもらって、その俳句と写真を使って観光パンフレットを作ろう!」という攻めに攻めた企画を実現してくださった、有り難く稀有な自治体とは……静岡県の浜松市・東区でした。冊子の名前は「東の細道」、恐れ多くも芭蕉の「奥の細道」にちなんでいます。
写真は、天竜川の河原。立派な川で、写真で見るよりずっと広やかで穏やかな風景。「俳句ファイブ」「俳句レンジャー」などと呼ばれながら、楽しいロケの二日間を過ごしました。

十湖賞パンフ

浜松市東区はこれまでにも、人のこころがふれあう町を目指して、俳句を使った町づくりに力を入れていて、「十湖賞」という区主催の俳句大会は今年で六年目。昨年は一万七千句も投句がきたというから驚きだ。

いいおとこチェック!

蒲神明宮では、樹齢八百年の蒲桜から株分けされた、神社にも由来のある蒲桜が印象的だった。まだ若くひょろひょろとした木だったが、これから育ってゆくところを幻想してうっとりしたのだった。

張り込み中の刑事

神社で句材を拾う堀田さん。
ほかに浜松城など案内していただく。浜松は、家康が天下統一するまでの29歳から二十数年間を過ごした場所として知られていて、最近では「出世城」(家康も浜松を経て出世したから)として人気がある。浜松といえばヤマハやスズキといった企業が思い浮かぶから、「浜松は出世の町」という売り出し方は、すごく魅力的だと思った。いつか、就職祝いに浜松城の出世お守りを贈るのが定番になったりしてね。

脱獄計画中

かつて東海道だった通りを散策していると、あちこちにその名残がある。この蔵は伊豆石で造られたもので、なんとも雰囲気があった。

区役所にて

区役所では東区の区長さんと面会。俳句や浜松、東区への熱い思いを聞けて、こちらまで胸が熱くなる。
もちろん、浜松に来たら、外せないグルメもいろいろあるわけで。

ギョウザクイーン2013

「おいしい!」と餃子を食べまくっていたので「餃子クイーン」という異名までついたる理ちゃん。浜松は、宇都宮を抜いて、二年連続で全国餃子消費量No.1なのだそうだ。「浜松餃子」は、野菜中心でさくさくしていてヘルシーなので、何個でも食べられそう。

ミスうな重

そりゃーもちろん、うなぎもありますよ。浜松といえばうなぎ。この地を踏んでうなぎを食べないなんて、三度の飯よりうなぎが好きな(あれ、たとえがおかしいですな)私には考えられませんことよ。みんな黙々といただく。

句会にて

最後は、金原明善さんというかつて治水で功績をのこした偉人の生家をお借りして句会。思い思いに浜松を詠んだことでした。
これからパンフレット作りに取り掛かり、三月末には出来上がるとのこと。無料で配布されます。スピカでも、希望があれば頒布したいと思います。俳句はそこでのお楽しみ、ということで!