ハイクは玄さん④

昭和61年8月15日永田書房発行『齋藤玄全句集』より

先日、久しぶりに一人の日曜を過ごしました。ゴロゴロして昼から酒飲んで、ご飯は外食。ちょっと汗をかいたらすぐにシャワー、冷房を付け放題の昼寝。コンビニで立ち読み、缶コーヒー買って飲んだり、部屋でだらしない格好で漫画読んだり、音楽を聴きながら、フンフフーン♪とか言いながら思い出に浸る。仏像の写真をペラペラ見て、何かないかなと冷蔵庫を探る。

たまにはこういう、一人で過ごしつつ、一秒も俳句の事を考えないという休日も必要な気がします。

何かが充電されるとまたフツフツと俳句も読みたくなってきます、という事で玄さんの続きです。

第四句集の『狩眼』より

露走るひとみの中をむなしうす

露きらり

波郷忌の透明をゆく蓮根売

これは哀しい句。波郷が死んでしまえば世界が透けるほど、ただただ虚しい。

獄は口開け寒卵売通す

迫力ある句ですね。何があろうと何だろうと、とにかく生きねばなりません。あ、この句は、桂郎さんと網走に行った時の句です。想像ですが、気が合ったでしょうね、夜はガバガバ飲んで。

氷下魚(かんかい)は夢見るごとく釣られけり

釣られる時も美しく。これ、好きな句です。命が実に美しい。

見つめ続け見つめ終らず氷下魚穴

飽きないんだってさ

寂しさが音になるなり蓬籠

ウフフフフ←一人遊び

鳥好きに雀ばかりの麗かさ

アハハハハ←一人遊び

頭の中の闇があふるる枯尾花

白い夏野どころじゃない。これはこれでなかなか。

枯るる森重ね重なりものわすれ

ふ、不安だぁ…。

秋風を聞きて買ひけり京扇

楽しそうに気楽に軽く、詠まないのが斎藤玄。貫けばこそカッコいい。あ、僕は真逆の作り方ですが、でも好きです、玄俳句。

みづやかにしてがらくたや骸鴨

あぁ、非情、非情だけども、だからこそ〈みづやかに〉に美がある。

雪一日寄らねば寄らぬ鯉と鯉

たくさんある鯉の句の中でもこれは特に好きな鯉。雪の冷たさが清らかで良い。

元日を鯉とゐる人うするる人

家に、帰った方が良い。

寒鯉に見ゆれ光の棒に見ゆれ

出た!名句!寒鯉がボーッとした魂の塊のように見えているのかなぁ。

寒鯉が浮くとて呼びき亡き人を

は、は、波郷ー!!!←と呼んでいるように玄さんは感じてしまう。

どうでしょう、この句集は特にオススメです、ぜひ読んでみてください。しっかりした独自の世界観がありますから句集で読まないと斎藤玄の味は伝わりにくいような気がします。あぁ、鯉多いなぁとか。

じゃ

ばーい