平成2.9.28角川書店発行
川崎展宏句集『夏』
学生の頃、今もそういうのやるのかなぁ、就職活動に活かすためとかなんとかで、長い長い心理テストを何度も受けたものでした。
あくまで参考に、ということですが、我ながらヒドイ結果にあぁーあ、と思う事しばしば…。これじゃあ働けないんじゃないのと悩みつつ…。
だいたいテスト結果はどれも似ていて、「協調性が全くなく、独善的で異常に我慢強い」という部分だけよく覚えています。学校側がテスト後心配になったのか、保険管理センターに何度か呼び出されてカウンセリングを受けました…。
そんな僕も現在、薄給ながら会社に勤め、句会に行ったり結婚ができたりして三十まで生きてこれて、あぁなせばなる、と。このままタフに長生きをしていきたいと思います。
先日、妻の母校でバーベキューというものをやってきました。僕は今だに協調性が無いのは変わりなく、人の集まるイベントが苦手で、できるだけ避けてきましたが、行けば行ったでとても楽しいものでした。
三十代最初の夏ももうすぐ終り、いや俳句の上では終り。
というわけで川崎展宏さんの『夏』を読んでいきます。
老鶯の遠ざかるにや近づくにや
句集で読むと余白が心地よく、にやが一瞬にゃに見える、事もないかな。
首長き少女の持てる螢袋
綺麗は橋本愛ちゃんのような美人になって欲しい。
鎖ごと抱きかかへけり梅雨の犬
においごと愛そう。ワフッ。
水換ふる金魚をゆるく握りしめ
有名な句ですね。愛です、愛、橋本愛ちゃんじゃなく。
姿勢よく蜜豆を待つ老夫婦
好きです、蜜豆。
まのあたり青葉若葉の九十翁
前書きに「阿波野青畝翁」とある、青畝さんは写真でしか知らないけれど、なんとも優しそうな顔をされてますね、生涯を細かく読んでいくと内面に火がある事がわかり、それもなんだか嬉しい。
代る代る蟬の穴見る老夫婦
ほれ、あら、ねぇ。
蟋蟀の貌の出てくるにぎりこぶし
よ♪
電話かけさうになりしが露の人
これは悲しい、生きていればいるほどそういった事は増える。
新しきナイフとフォーク十一月
気持ちいーい
大阪や秋の扇子をポケットに
全然そうは見えないけれど、僕は大阪生まれで、年々大阪が好きになってきています。食べ物が美味しくて安くて、明るい、また行きたいなぁ。
観音の囲むみづうみ寒くとも
観音「ええ、もちろん」
熱燗や討入りおりた者同士
みんな色々あるよな、と思う時に一番思い出す句の一つ。生きていれば、色々あります。
月を見て入りけり鮟鱇鍋の店
さ、食うぞ
一日に一度の正座春の雪
ちゃんとね
はい、そんじゃ
ばーい