黄色い炎③

平成7.2.25 花神社発行
花神社コレクション 鷲谷七菜子

A子が友達と遊びに出かけたので、こっそり古本屋遊びをしてですね、なかなかのレア本が手に入りワクワクして電車の中で読んでいました。

ふむふむ、龍太も桂信子も立派だなぁ、ひゃー、面白い、わぁー、たまらん。

とワクワクしていたら…

あれ、あ、何かない、あれれ…

と言う事で空の弁当箱が二つ入ったバッグを電車に忘れてしまいました。

さぁヤバイ、怒られる、叱られる、もう三十なのに叱られるとか辛い、うわー、やだなぁ…。

人は罪深い気持ちになると、なんだか頑張ります、許してもらおうと頑張ります。

A子が帰ってくるまでにあと二時間はあるはず、少しでも罪を軽くせねばっ!!

麒麟流高速かつ丁寧洗い物をし、鍋もフライパンもガシガシ洗いました。

よし、少し罪が軽くなった

さらに麒麟流丁寧で優しい洗濯をこなし、叱られないようにシワになりにくい干し方を心掛けました。

よし、少し罪が軽くなった

浴槽の排水溝の髪が絡まってるとこを掃除し、A子が快適に過ごせるように空気清浄機を入れて…。

さらに、酔っ払ったA子を迎えに駅まで参上仕り候。

頑張ったでしょ?

結果幸い叱られる事もなく、次の日に弁当箱ちゃんは見つかり、引き取りに行きました。

全然関係ないけど『黄炎』の続きから読んでいきます。弁当箱があって本当に良かったです。

秋簾ひそかに生活渇きをり

静かな退屈、煎餅とか食べたりして。

天の川逢ひては生きむこと誓ふ

会うの何倍も素敵なのは逢う。

かかはりもなき靴音か炭をつぐ

なんだ、麒麟かとか、なんだ、越智かとか。

髪編んで夜は少女めく蛍かご

ウフっとする時間大切

花茣蓙の夢の短くきれにけり

あら

目覚めをり草蜉蝣とひとつ灯に

あら

古き家具みな光り合ふ雪の晴

美し過ぎる木製。昼の雪とかに流さないんですね、「雪の晴」がきちりとしてます。

目にて言ふ千のことばや雁の声

百ぐらいで良いです、ヒャッ。

いのち澄む水に色あり枯世界

一生で何度かだけ見る事のできる安らいだ景色というのあるんでしょうね、きっとそんな景色。

あぁもうすぐ弁当箱ちゃんとの再会です、きりんのへやも電車で書き上げたしめでたしめでたし。

じゃ

ばーい