かな女かな 10

 平成25.11.20 東京四季出版発行
 『長谷川かな女全集』より。

句会の二次会らしい村上さん(もちろん飲んでる)から電話がきて、「お姉さんの歌を聞きなさい」と。カラオケに居るらしく、遠くの方で敦姉の「ありの歌」が聞こえてくる。あぁ○句会だって言ってたっけ。

でも村上さんも合わせて一緒に歌うので

ありのー、ままの~♪

村上さん、聞こえないです、村上さんの声しか聞こえないです。そしてそのまま敦姉のありの歌は終わり…。

村上さん「今から僕が歌います」

あの、お風呂入るんで、またで…。と言うと

村上さん「あ、そう、じゃいいや」

とプツンと電話が切れて。この言い方の時はすねた時です。

風呂から出ると着信が四回、留守電が二回入っていました。しめしめ、きりんのへやに書いてやると思ってたら、ぶーんとメールが一通。

「ひろあき賞とったからっていい気になるなよ」

日々精進しようと思います。そろそろ村上さん家に転がりこみに行こうとも思いました。

ではかな女の続きから。

鳥交る甘い蜜柑を崖で吸ふ

この蜜柑甘そう。甘いって書いてるし。

猫の信長花椿の灼くるに向き

にゃ。

竿を逃げし紙鯉を追ひ鳥交る

そっと逃げし。紙鯉って良いなと。

一人静二人静も裏山に

前書きに「鶴川吟行」。五年ほど住んでましたが良いところです。

鍬形と云ふ男振り兜虫

くわがたも兜虫も触れません。くわがたや兜虫の絵が表紙の図鑑にも触れません。くわがたや兜虫のぬいぐるみも無理です。

楽屋裏の浴衣ひらひら秋日透く

ちなみに一句前の句は浅香光代についてです。ちなみに浅草。ひらひらが良いですね。

石仏の傾き野梅見るまなざし

ほどよい角度。

冬銀河蛯ちぢまつて揚りけり

冬銀河と始まると美味しそう。黴の宿から始まるともちろん不味そう。

鉢金魚幼児キンギョとなつてしまふ

これは面白い。可愛い。

金魚沈む西日本は豪雨にて

ねぇ、金魚ちゃん。

「川の灯」は以上。面白い句がたくさんありましたね。かな女はゆっくり読むと色々見えてきます。

じゃ

ばーい。