登四郎どうしよう④

平成2.11.20 富士見書房刊行
俳句研究別冊 能村登四郎読本

知っている料理ばかりを食べ、飲んだことのあるお酒だけを飲み続けます。知らないお店には自分からは行きたがらないので、同じ店ばかりに通うことになります。冒険心がないんです。

結婚式に出席して、フランス料理を食べました。

おぉ、ナイフやフォークがたくさんある、怖い、知らない料理がたくさん出て来る、怖い…。

勇気を出して、周りの人を見ながら、そぉーっと食べてみると、美味しい!どれもこれも美味しい!フランスは怖いところじゃない。

フランスは良い国だと思いました。

とにかく、一度食べれば「知っている好きな料理」に変わります。

でもその第一歩が、なかなか難しい。

『枯野の沖』を読んで行きましょう。これも二回ぐらいにわけて読みたいので、まづは前半。

『枯野の沖』

火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ

火があることで余計に静か。

雪を来て鹿息あらく鹿くさし

鹿のリアル。鹿は思ったよりくさい。

梅雨のバス教師はねむり上手にて

疲れてるんです。

少女の素足路地へすつ飛ぶ十一月

なんだかぴちぴちしている。

鰯雲遠見る癖の隠岐の子ら

隠岐を出たいやら出たくないやら。

第二楽章へ萍のひろがりゆく

萍うきうき。

麦刈りの少年の腋毛おどろかす

豊かなる、腋毛。

初鏡髪荒梳きに吾子は十九

十九の正月。

枯るるものばかりに見飽き母寝返る

いきいきを欲す。

厳冬の真白きをとどけ洗濯屋

冬の真っ白。

身ぶるひして鼻若くなる冷し馬

ぶるるん。

セル着るやこころに暗きわれ棲まはせ

底の底にいるわれ。

夏痩せて少年のゐる樹下を過ぐ

あ、少年。

発想のひしめく中の裸なり

ぴっかぴかの素っ裸。

シャワー浴ぶ若き火照りの身をもがき

伊藤英明でご想像下さい。

青年なまめく乾草ぎつしり納め来て

なまめいてます。

調和音ばかり飯噴く露世界

ご飯。

泳ぎつつ浮びつつ思ふ夏逝くを

あぁーあ、別に良いけど。こんな時間もまた楽しい。

身ほとりに母ある甘さ露月夜

母甘し。

雪来ると耳朶やはらかく血をあつむ

耳朶好きだな、登四郎さん。

京の底冷えそのどん底の冷えに覚む

がばりと寒い!!京だもん。

じゃ

ばーい