ぎょぎょ、もくもくもく14

2013.9.14青磁社刊行
『魚目句集』より。

直さんとあかりさんと第一回ご近所会をしたのですが、実に不思議で面白かったです。

あかりさん「フェイスブックやツイッターって皆さん使われていますか?」

麒麟「あぁ、あれはですね、フェイスブックは薄い心の闇を表現するところで、ツイッターは小回りの効く心の闇です」

あかりさん「そういうものですか」

直さん「うまくまとめたようで、全然違うからね」

何も考えていない僕と、純粋なあかりさん、的確な直さん、そこには不思議な面白い時間が流れていました。

猿が来て干し柿を盗んでいく話や猪が噛む話、直さんが農家に銃で撃たれそうになった話、あそこのラーメン屋は美味しいけどやる気がない等、ほのぼのと話をしながらムシャムシャ食べる楽しい会でした。

『草心』の続きより。

南座も雪かぽつんと相槌を

ぽつんと。

丸餅の好きな気性は父ゆづり

僕もどうしても丸餅が好きです。

大朝寝バナナの房を卓上に

わさっとある感。

山中や盆燈籠と雨の音

雨粒も大きな。

東寺の塔黒し田水の沸きにけり

昔から大昔から東寺の黒、田水も沸く。

西によき山水図あり余り苗

余り苗の余りは余裕の余。

山の蛇棒の如くに飛ぶといふ

「山の」が付くと一気に迫力が出る。

秋草に坐り異彩の必衰を

異彩はとくに必衰。秋草の鋭さ。

南に海ありあゆむ蝶の足

その気になれば飛んだり。

満面の汗の人来る牛蛙

玉の汗だく。

生涯二万日いまはハンモックにゆらゆら

虚子のは一万余回転。

籠枕ある日の雲の火の如し

思い出して、雲で遊ぶ。

ちちははを一つの石に団扇風

石がよく、団扇がよく。

大魚籠の如き晩年秋をねむり

晩年の気持ちの良いグーグー。

線香の函美しき冬の朝

良い線香です、多分。

『草心』は終わりです。来週は次の句集から。

じゃ

ばーい