ぽぽぽーぽぽーぽぽ

2017.1.22 ふらんす堂刊行
田島健一句集『ただならぬぽ』より

第三回ご近所会を行いました、いつものメンバーで、直さんとあかりさんと西村家の四人。ゆるーい、リラックス出来る、なんとも居心地の良い会です。しかも飲んで帰っても歩いて帰れるあたりも嬉しい。

東京で飲むと、終電というのがあって、あれはいけない、逃すと朝までとっても辛い。土佐にはそんなシステムはなかった。
高知大学周辺を「朝倉」と言い、繁華街を「帯屋街」と呼ぶ。
大学近くで遊ぶ時は「朝倉」、街で飲む時は「帯屋」の二択しかない。

安い焼酎は鏡月で、高い焼酎は白。
日本酒は土佐鶴か司牡丹。酔鯨は高いので学生は飲まない。
軟弱な人が飲むものが酎ハイ(と言われていた)で男はビールか日本酒(差別的だけどそう言われていたのだ)、高級なビールがエビスとされていた。
カクテルは野郎と行くのは一杯500円の店。女の子と行くのは700円の店。

酒に関してはシンプルであることは良いことだ。

全然関係無い話でしたが、今話題の「ぽ」こと田島健一さんの句集『ただならぬぽ』を読んでいきましょう。安伸さんのもそうだけど、ついに出た、という感じでしたね。

玉葱を切るいにしえを直接見る

家政婦じゃないけど見た。

友達でふさがっている祭かな

僕だけかもしれないけど、裸祭りのぎゅうぎゅうなイメージが浮かびました。

金魚売り豪雨のなかを帰りけり

どこかへ帰る、金魚と共に。

父が母へ投げる玉葱俺の上

急に立つと当たる。

猫あつまる不思議な婚姻しずかな滝

しずかな滝が神秘的。好きな句。

鶴つれて偉人に見える小学生

波郷の生まれ変わり。違うか。

嚔してたらたら五百羅漢散る

たくさん居るから。

静寂に兎を置けば走りだし

兎は懐かないところが良い。

桜降るどのひとひらも妻の暮らし

暮らしという言葉があたたかい。

神話よりぽとりと落ちて眠る雉子

何かあれば、起きる。雉子は身近でありつつ特別な鳥。

死も選べるだがトランプを切る裸

好きな句。人生は勝負。

コカコーラどぼどぼ捨てる祭かな

リアル。コーラは最初美味しいけど、飽きる。

ただならぬ海月ぽ光追い抜くぽ

ぽだけが浮かんで見えるぽ。

メロディやぼんやり島のさつまいも

のんびりぽ。楽しい上五。

右眼から鳥になる願わくば鶴

鳩はキツイ。鶴で。

不思議な面白さがある句がたくさんありました。

じゃ

ばーい