1990.2 沖積舎刊行
『原石鼎全句集』より。
えぇ、今年34歳になるの!?とわりと驚かれることが多い。
人と人は一生年齢差が変わらないですから、今僕のことを、
90歳ぐらいの時、いやいや、まだ若いねぇ、
正岡子規展に行ったのですが、35年の生涯で、
帰り道に恥ずかしながら、コンビニでビールとプロ野球チップス(
うーむ、子規は偉い人でしたね。
石鼎の4回目です。
日永さに春菊摘まんなど思ふ
前書きは「独身」。おぉ…。
春風に捨ててもどらん魚の腸
ポイ。
花烏賊の腹ぬくためや女の手
白く冷たい手。
行春の浦に烏のこだまかな
烏もちょっと春惜しむ。
秋風に模様の違ふ皿二つ
これと、あれ。
秋風に殺すと来る人もがな
時代はアルソック。
肉太な水仙の葉や日当たれる
水仙の葉はそんな感じですね。佐美雄の歌を思い出したけど、
月隠す雲の黒さや鳴くかはず
石鼎を思うと、どことなく出雲感がある。
あるじよりかな女が見たし濃山吹
思っても、それは言うなよ。
炎帝の下(もと)さはやかに蛭泳ぐ
ぼーくらはみんないーきている。
なめくぢの落ちて静かや庭の奥
ぽてり。
今日はこんなところで。
じゃ
ばーい