さあどうする面白いぞ川柳 その4

東野大八著、田辺聖子監修・編集『川柳の群像』(集英社、2004)

『川柳の群像』を読む

こんにちは、酔っ払うとカップラーメンを作りたがるキリンです、そして三分が待てずにグースカ寝てしまい、机の上にモンスターのような姿のカップラーメンが、あぁ良い天気、良い休日、川柳もう四回目だけど、みんな見てるかな?パソコンも無いし評判もわからんぜよ。
さぁめげずに、面白い川柳、でてこいやー!

原子力さて人間よ何処へゆく     高木夢二郎

ね、何とぞ良い方向に。

 

無抵抗という儚さも生きる道     高木夢二郎

儚さが良いですね、一歩一歩進むしかない。

 

乞食にもなれず強盗にもなれず     高須唖三味(あざみ)

一時僕はもう坊さんにでもなるしかないと思ってた時期があるのですが『坊さんだって悩んでる』とか言う本を買って、断念、だいたい僕にできるわけない。

 

妻と子の虚言(うそ)が許せて笑ふ朝     高須唖三味

男は心を広く、優しくね

 

メリケン粉つけても海老はまだ動く     高橋散二(さんじ)

あぁ、あはれ、そして、あはれはなぜか可笑しい

 

金貸さぬようにと親がきて頼み     高橋散二

職場の仲間から、「どら息子ぶりが止まらないね」と言われた事があります、止まらないぜ

 

仲居から仲居の死んだ話聞く     高橋散二

寂しさと、あと少しだけ可笑しい

 

正直に粗品と書いてある粗品     高橋散二

粗品の中の粗品、なんだろ、なんかわくわくします

 

春風をXに斬る白い杖     高鷲亜鈍(あどん)

昼から浅草で飲んで春風をXに斬るようなジーさんになりたい

 

ままかりがあれば男の酒旨し     田中好啓(こうけい)

ままかりはご飯(ママ)を借りてきたいほど美味しいと言われる岡山の名物、実にお酒がすすみます、岡山に行ったら必ず買いましょう。

 

生命のことを明るく語り合いたいな     田中好啓

明るくあたたかにね

 

頬杖のいつか雀になっている     田中五呂八

嘘っ!
ちなみに五呂八は新興川柳運動なる川柳革新運動を行いました、以下の句なんかも見ていただければ

足があるから人間に嘘がある     田中五呂八

火に狂う巷に遠き魚の夢

日曜の続く明るい国ありや

最後の句が良いな、そんな国はないのだけれど、世界のどこかにあると良いなと思いたい

 

郷愁や天を向いてる豚の鼻     谷垣史好(しこう)

天を、というのがまた良いですね

 

唯一の不安外科医の毛深い手     谷垣史好

毛深くてとっても腕の良いお医者さんって優しそうじゃないですか?・・・ムック

 

ワイセツか否かカエルの腹つるり     谷垣史好

つるりがつるりとしていて良い、タカアンドトシにワイセツか!と言ってもらいたい。

 

物量に負けた戦を想うなり(小錦の相撲)     谷垣史好

相撲をこんな風に詠めるんですね、物量かぁたしかに。

 

へつらつておもねつてまだ平社員     塚越迷亭(めいてい)

頑張れ!
平社員だけが持っている味というものもある。

 

要領の要る世の中へ背を向け     塚越迷亭

要領の良いやつなんてね、・・・ちょっとだけうらやましいけど、泥くさく行こうぜ!

 

酔っぱらい蹴るんではない靴を脱ぎ     塚越迷亭

酔っ払いほど悲しくて可笑しい生き物があるだろうか、みんないつも迷惑かけてごめんね。

 

屍のゐないニュースで勇ましい     鶴彬(あきら)

現実感が無いってのはとっても残酷

 

桜ちりぢり水に浮かぶは片思い     寺尾俊平(しゅんぺい)

あぁ可愛い、美しい心を取り戻したい

 

雨から愛情が降ってくるだろう     寺尾俊平

たっぷり浴びよう、ね。

 

情死があった夏の川原のぎんぎらぎん     寺尾俊平

ぜんぜん、さりげなくないぎんぎらぎん、目が痛いほどの銀色

 

好きだからする結婚はもう古い     中尾藻介(もすけ)

そう、時代は生存婚(いやいや)。

 

沢蟹を殺す大人になるために     中尾藻介

ぼそぼそと金の話をしているよ

喋らないようにしている散髪屋

母が死ぬまで母が死ぬとは思わない

どれも大好き、二、三句目は誰が見たって面白いし、一、四句目は、胸がきゅんきゅんするぜ。

 

名案へ妻はフフンと言っただけ     中島生々庵(せいせいあん)

わ、笑ったなぁ!と思っても言えない

 

見本でも見る気で三度目の見合い     中島生々庵

僕は条件が悪過ぎて見合いなんぞできないけれど、ご、ご趣味は?とか言ってみたい。

 

大臣に誰がなろうと通り雨     永田帆船(はんせん)

ね、頼んますよ。

 

 

ふー、今回の句も全部有名なはずですが、知らないものばかりで読んでいてとっても楽しかったです、贔屓の作家が出来るのが川柳が好きになる近道かもしれません。
それじゃ素敵休日を過ごそうかね。

また来週ー!