2017.8.21ふらんす堂刊行
小野あらた句集「毫」より
一年のうち、夏が一番苦手(秋が一番好き)なのは昔から変わらないけれど、冬が大好きから、ちょっと好き、ぐらいに変わりつつあります。
暑い寒いを嫌がるようになってきたのはもしや体力が落ちてはじめているのかなと。
冬は空気が澄んでいて、考え事がしやすいところが好きだったんですが、最近は寒くて寒くて何にもする気が起こらないです。室内はあたたかいから、すぐに寝てしまうし…。
あと数十年ほど経つと、春以外好きじゃなくなってしまうのかなと想像すると、ちょっと切ないなと。
ま、数十年しないとわからないことですが。
小野あらた君の句集「毫」を読んでいきます。
絵も文字も下手な看板海の家
妙に味はある、絵や文字。海の家らしい句。
水筒の暗き麦茶を流しけり
良かったらどうぞ。
白魚の光黄ばんできてをりぬ
もう少し、見てみる。
母の日やマッサージ機の顔震へ
顔の色んな肉がぶるぶるする。この句集の中で一番好きだった句。買ってあげたのだとしたら、えらいと思う。
外れたる水の勢ひ水鉄砲
出放題。
冬ぬくし注ぐと動く紙コップ
つつつ。
蜷の道巻いて終つてゐるところ
がある。
扇風機うどんを滑る生卵
トゥルンっ。うどん屋は庶民的な方が楽しい。
卒業の別れを惜しむ母と母
さみしいザマス。わたしもザマス。
わかるわかる、あるある、な楽しい句がたくさんあります。
じゃ
ばーい