2017.6.1ふらんす堂刊行
「鷹羽狩行俳句集成」より。
とある素晴らしき授賞式に出席させていただいて、会場のとある素晴らしいホテル(日比谷)に行ってきました。
会場では白ワインを飲んでいたのですが、グラスのワインが少なくなると、綺麗な人(ホテルの人達のこと)が近づいてきてワインのおかわりを入れてくれます。断るのも悪いので、あぁどうもどうも、あぁ、同じやつで、はい、白ワインでと、無限に白ワインを入れてくださる。
あぁさすが、東京さのホテルは良いなと思いました。
山口昭男さんの授賞式、とてもあたたかで素晴らしい時間でした。本当におめでとうございます。
『六花』より。
くらがりの絵凧怖くて眠れぬか
時々睨む。
凍蝶や声ありとせば呪詛の声
ブツブツブツブツ…。
麦秋やこころの尖り頬に出て
尖ると頬にくる、のか…。
十薬や才気ささふるもの狂気
狂気も才能。
すべて手にとるごと聞え昼寝覚め
なぜなら、起きているからでござる。
鶯の気の遠くなる遠さより
かなーり、向こう。これ好きな句。
古雛のききみみたてて山の音
ききみみたてて雛の間。
グラビアを焼き新緑の地をこがす
あんなグラビア、こんなグラビア。
螢籠のこしてすべて死に至る
螢なんですぐ死んでしまうん。
蓑虫の蓑にも劣るものまとひ
蓑だと、思えば蓑。
獅子頭ぬぎて笑ひて総入歯
ニカっ。
涅槃図の隅の隅にも哭けるもの
涅槃図は隅の隅まで見どころあり。
白扇を一気にたたみたる別れ
じゃ。
大根の湯気をゆたかに煮て喪中
かなしみは静かに。
じゃ
ばーい