ミスター零⑩

杉本零句集「零」
平成元年二月二十一日、杉本零遺句文集刊行会発行

とある句会にお邪魔してきて(あー、楽しかったぁ)、帰りの電車で新宿まで一緒の楓子さんとお喋りして楽しく過ごしました。

いやー、まぁでもぽぽなさんは良いよね、亜美さんも好き、良いよねぇ。麒麟さんほんとぽぽなさん好きだよね、うんぬんうんぬんやんややんや…

しばらくして…

いやー、でも真砂年さんはカッコいいって事で。ほんと楓子さん真砂年さん好きだよね、デカイし優しいしカッコいいよね。ダンディだよダンディ、うんぬんうんぬんやんややんや…

ここからしばらく、俳人でダンディとは誰ぞやという話題で盛り上りました。郁乎さんダンディだったろうね、会った事ないけどさ。そうねー、生きてる人なら、うーん…。○○さんは?えー、違う。○○さんなんかは?全然違うよ。じゃあ○○さん?あんまり痩せてなくて良いんだよ。あ、ハンサムーって感じじゃなくて?そうそう、あまり服とかチャラチャラしてる人とか好きじゃない。あー、わかる、HE~Y、みたいな、ね。歌人はどう?洒落てるよ?う~ん…。こう、俳人の好みが渋いお茶だとしたら、あー、兜太さん好きとかそうあって欲しい、塚本とかさ…。あー、春日井建とかね。そうそう、洒落てる、お茶というより、なんか高そうな紅茶みたいな方が好き、みたいな…。

もちろんお互い全然本気で話してないので歌人の方、俺はお茶のが好きだぞ!とか怒っては嫌ですよ。しばらく楓子さんとのお喋りを楽しんで…。

結局僕らの中では真砂年さんこそダンディである、という結論に到りました。真砂年さん、そういう事なので(?)近いうち、この前流れた新橋飲み、行きましょう。

ほころびし片袖振つて奴凧

がんばれぇ

こころもちのけぞりおはす雛かな

零さんらしい雛、零さんならきっとこうんな雛になるんじゃないかなと思わすような雛の句。

濃白酒渦を巻きつつ注がれけり

渦!?実際たいした渦が巻くわけではないんでしょうが、零さんには渦が見えてしまう。
僕は「見えてしまう」というのは努力では得られない詩人の才能だと思います。

恋猫の用心深き一匹も

ネガティブな恋猫、へんって顔した恋猫、煮干でもあげたい恋猫、こういう恋猫はちょっとブサイクな方が可愛い。

ネオンの字すらすら生れ夏の雨

簡単に、言いやがって…。零さんはもちろん会った事ないけど傘が似合いそう、黒い傘が。

走馬燈影を命と廻りけり

零さんの好みそうな題材です。美しくてもマッチョじゃいけない、切なくなければならない。

身に入みる風の便りでありにけり

そしてポケットに手を突っ込み飲みに消えるのさ

花賣の言葉は大人息白し

言葉少なに小さな花を買ってあげる、零さんはきっと大きな花は好きじゃなさそう。

あぁ零さん、読めば読むほど好きになるなぁ、まだまだ終わらない…。

ではではまた

ばーい