大牧広句集『大森海岸』
2012.4.30 角川書店発行
両方の視力が0,1以下でひどい乱視らしく、あまり眼鏡が無いと見えていません。
でも実は眼鏡が無い方が、世界がモヤァ~と霞んで見えて実に調子がいいんです。ただ人と会っても表情がわらないし、電車だと駅名が見えないため、仕方なく眼鏡をかけています。
僕はかなりの眼鏡ですが仕方なくかけているんです。
A子の腕を掴みながら眼鏡を外してモヤァ~モヤァ~とした川を見ながらヨタヨタ歩いているとプチ桃源郷のようで楽しい。
楽しく老いていきたいなぁ。手鞠とかで遊んだり子ども達に黒飴あげたりして。
と、思ったりして
えーと、『大森海岸』を読んでいきます。なかなか新刊の句集って買わないんですが、ニヤニヤしながら立ち読みしてどうしても必要だと思って買った句集です。
暮れがたの鐘が菊花展の終り
一日を菊花展のためだけに使いたい
なんとかなるさ富有柿旨いから
「港」二十周年という前書きあり。二十年という重みを軽く楽しく詠んでいて楽しい。重くて軽く、というのが好き、正しいと言うよりも好みの話です。
二の酉のこの横丁は危険なり
おいでおいでの横丁楽し
全身でペン握るなり枯の中
僕は全身でスマホ打ってます。
老人と仲良しの山眠りけり
毎日が日曜日みたいな暮らしがしたい。大丈夫、僕なら飽きない。
聞くたびに道細くなる探梅行
梅の都は遠いのです。
冬将軍きつと白髭たくはへし
多分
鯛焼を温めて蘇生させにけり
チーン
うつうつとした木が売られ植木市
「そのうつうつした木をひとつくださいな」
競馬へは一度行きたる涅槃西風
思い出すなぁ…、競馬を。
流し目の雛人形のあつてもよき
よき
冷麦を数回回すどつと老ゆ
どんどん老ゆ以上に怖いどつと老ゆ
評判のよくない草を刈つてをり
「いやー、刈った刈った、評判のよくない草をこんもり刈ったったわ」
極上の銀河探しに旅へ行こ
極上の銀河ツアーに行きたい
馬鹿でかい書店にて買ふ新日記
馬鹿でかい書店は大好きだけど、レジがたくさんあるとこや、本を買うのに並ばないといけないとこは嫌い。
端居せし父はまとひし明治の闇
明治の闇、大正の闇、昭和の闇、そのうち平成の闇とか詠まれるようになるんだろうなぁ…。
陶枕に余生の重さありにけり
陶枕がほんとに欲しいんだけど、どこに行けば買えるんだろうか…。
陶枕と箱庭と椿が今欲しいものです。
衣被と親しくなるを老と言ふ
それじゃあ僕の周りはみんな老いてる事になります。
居酒屋のやる気は枝豆でわかる
枝豆と冷奴、あとビールが不味い店はもう何頼んでも不味いです。
ぽろぽろと五欲こぼれて初景色
今年30なんですが、欲と言えば、睡眠欲がダントツで一番です。
おでん食べて傷を癒せし営業職
情けなく愚痴を言うカッコ悪いおじさんこそ人間らしく素晴らしい
日本人打たれ強くて桜咲く
花見して、酒飲んでいっぱい食べて寝て、すべてはそれからです。心が元気にならないとどうにもなりません。
胡瓜に味噌つけて晩年悪くなし
晩年の怖いとこは、いつが晩年か全く本人にはわからないところ。
ヘークシュッ!!
今年は花粉症デビューかもしれない…
ふー、水のような洟が出ます…、辛い…
そんじゃ、ばーい