是がまあ終の栖か〇〇〇〇〇

今年は小諸の日盛俳句祭にいけなかったので、せめて日盛俳句祭Tシャツを着て、ブログを書いています。

8月3日(日)、長野県は、一茶のふるさと信濃町の一茶記念館で、俳句教室の先生をやってきました。俳句の穴埋めを三つほどチャレンジしてもらって、兼題で俳句を作って、簡単な句会をして、約2時間の講座。

今回は一茶記念館ということで、一茶の名句、

是がまあ終の栖(すみか)か〇〇〇〇〇

の下五を考えてもらうことに。発想を鍛えてもらうということで、とりあえず季語のことは忘れてもらって、自分が終のすみかとして、まあこんなところかな、もしくはこれが理想だな、と思うようなものを入れてください、とお願いしたら。

妙齢のご婦人のお答えは「覚悟決め」。うむ、まさに。

「本の蔵」とお答えの男性とは、すごく気が合いそうでした(私も、終のすみかは、本の蔵がいい!)

地元の方からは「黒姫山」という答えも。一茶記念館は、ガラス張りの二階のロビーから、黒姫山の素晴らしい景色が見渡せるのです。あれは、一見の価値あり。

「合歓の花」と答えた男性は「パッと目につく花じゃないけど、ふわーっと、なんとなく、存在感もあるかな、って」そうそう、それが取り合わせなのです~!

小学六年生の少女の答えは、「是がまあ終の栖か大切に」。いい子だわ。うるうる。

ちなみに一茶の句は「雪五尺」でした。学芸員さんにうかがうと、信濃町では本当に、雪が五尺(160cmくらい)積もるそう。あなたなら何を入れますか。

当日の俳句の兼題は、水中花と、とうもろこし。水中花は、未知子さんから「講座でどうぞ」といただいた秘蔵っ子を持参(ありがとうございます)。未知子さんは、日本でほぼ一か所となってしまった水中花を制作している小さな会社から、箱買いしているらしい。みなさんも「なつかしい~」「はじめて見る~」と、感激してくださる。とうもろこしは、地元の名産。館長さんがおやつとして手配してくださったのを、せっかくだから兼題に。
おかげで、あとの句会で

もろこしや粒を数えるひまな人

という、サイコーの句に出会うこともできました。
当日の様子は、一茶記念館のブログにも載せていただいてます。

一茶記念館 ねこ館長日記「みんなで句会体験」記事

そして、一茶記念館の職員の方に、畑でとれたミニトマトをいただく。

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赤だけじゃなくて、黄色もあるのがかわいい。とりあえず、湯剥きしてオリーブオイルとお塩をサッと、シンプルに。そして、館長さんが「今日は道の駅で、とうもろこし祭りをやっているよ!とうもろこしを買ってあげるよ!」と車で案内していただき、たくさんプレゼントしていただく。なんかすいません(ありがとうございます)。

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ヤングコーン。10本100円、やすーい。皮ごと焼いて食べました。卯波でもスチコンで焼いてたなあ。

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「白いとうもろこしがあるんですよ!生で食べられるんですよ!」ということで、生でいただいてみました。これが、甘くておいしい。ピュアホワイト、というらしい。どこの野菜業界でも、頑張って改良種を研究しているのだなあ。伊予柑農家の娘としては、ひとごとならぬ感動あり。

二度目の信濃町、短い時間でしたが、たっぷり満喫。三度目は、ナウマンゾウ博物館に行きたいという夢も、残しつつ帰京、でした。

もろこしを野尻湖人と齧りたし  紗希