猫としらすと俳句甲子園

7月末、大月へ旅行したときに、アスファルトにたたきつけてレンズが飛び出してしまったデジカメ。次代を探しに行かねばなのだけど、なんとなく腰が重くて、とりあえず古い一眼レフを取り出した。持ち歩くには少し重たいので、遠くへ一緒に出掛けることはあまりしないのだけど、家のあれこれをとるには十分だし、小さなデジカメよりはそりゃ写真がいい。

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で、鉢句、再開。〈蝶を噛で子猫を舐る心哉〉、宝井其角の一句。ちょうをかんでこねこをねぶるこころかな、と読む(『蕉門名家句選(上)』岩波文庫 堀切実編注)。蝶と戯れ噛み殺した猫が、次の瞬間には、同じ口を使って、子猫を舐めてかわいがっている。残酷と慈愛とを無意識に地続きに行うのは、猫のみならず。「自得」と前書のある句、自得とは自ら悟る心のこと。親猫の一見矛盾しているようにも思える自然の姿に、生き方を見たのだろう。

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ちょっと写真のトーンが暗くなってしまったけれど、ま綾が結婚祝いのお返しに贈ってくれたファブリックパネル。リビングの緑の壁と、色のトーンがぴったり。手前の箱は、句会のMさんからいただいた、可愛い箱。二子玉川に、箱だけを売っている店があるらしい。ああ二子玉川、行ったことのないニコタマ。以前、教授がゼミで「二子玉川の高島屋を歩いている女性たちは、容姿へのお金のかけかたが違う。歩き方もにじみ出る品位も違う。君たちは彼女たちにはなれないのだから、彼女たちにはなれない君たちとして、まじめに勉学に励みなさい」と、ブラックな励ましをしてくださったことがある。それから二子玉川という土地には、畏怖がある。いつか克服できるかしら。

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昨日の昼はしらすと葱のペペロンチーノ。仕上げにすだちをさっと絞って。

さて、今週末はとうとう俳句甲子園です。

俳句甲子園HP

今年は第十七回大会、まさに十七音×十七回というメモリアルイヤー。私が初めて見た大会が第二回、出場したのが第三回と四回だから、思えば遠く来たもんだ、です。私もスタッフポロシャツ来て、裏方お手伝いしてます。名句と出会いたい。

翌月曜日は、松山市主催の俳句シンポジウム「俳都松山宣言~十七音が世界を変える~」に出演します。

【日時】平成26年8月25日(月)13時30分~15時30分(13時開場)
【場所】松山市立子規記念博物館4階講堂(松山市道後公園1-30)

東京から来ている俳句甲子園の選者、高野ムツオさんや岸本尚毅さんとご一緒します。
せっかくなので、ついでに午前中、句会を企画しました。

【日時】8月25日(月) 午前9:00~11:00
【場所】子規記念博物館第二会議室
【兼題】今年の俳句甲子園の兼題で5句を持ち寄り
【参加費】200円

句会だけ来たいという方もOK。もちろん、時間があればシンポジウムもぜひ。参加希望は

819saki@gmailドットコム

まで。高校生よりも良い句が作れるか。