あさイチと俳句甲子園

道後「あるね」で、こんなふうに取り上げてもらってます(謝)。

しあさって、6月21日(木)、NHK朝の情報番組「あさイチ」で、あるねの「俳句スイーツ」「俳句恋みくじ」の取り組みを取り上げてもらえることになりました。なんでも、俳句恋みくじの恋の句の中に、ダークな恋の句(猿丸さんの目玉の句とか、未知子さんのシャワーの句とか)があったことが面白かったとのこと。俳句作品そのものの魅力が、そういう形で伝わったことがすごく嬉しい。そう、俳句って、案外ダークなのよ。

番組では、女優の田丸麻紀さんが、松山のいくつかのスポットを訪れてリポートをする、そのひとつのスポットとして登場します。

田丸さんに俳句スイーツ(その日はバナナのタルトでした)を食べていただいたり、恋みくじを引いていただいたり、そしてなんと、句会にも参加していただきました。

「6分くらいを予定しているけれど、編集の都合でどのくらい放送されるかは分からない」「国会中継などが入るとお蔵入りになる」と言われていますので、はらはらしながら、私もテレビの前で見ていたいと思います。

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さて、昨日は、朝からバスに乗って、羽田空港へ。第一ターミナルで行われる、俳句甲子園東京予選を観戦するために。

日テレの「言葉の寺子屋」講座に来てくれている立教池袋高校の子たちが、はじめて試合に参加したのでした。去年は大震災の影響で投句審査だけ。投句審査ではこてんぱんにおとされ、本戦にはすすめなかった彼ら。でも、この一年間、講座に通って、頑張って俳句に取り組んできた子たちなのでした。

くじ運が悪く、立教AチームとBチームはリーグ戦の同じブロックで戦うことになり、ライバルは強豪・開成B。立教Aはディベートでおくれをとって開成Bに負けたものの、俳句の点数では上回る。「蝿というのは、汚いって嫌がられるけど、決して汚いだけのものじゃない。蝿も生きているんだってことが言いたい」という言葉が印象的。

金属の手すり逆さに歩く蝿
蝿の群れ龍のかたちをなして飛ぶ
蝿飛んで割れた天窓から光

そして立教Bは、三本勝負のはじめの二本を先取し、なんと三本目の勝負を待たずして開成Bを破るという快挙!

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20120618/news20120618697.html

この記事で「一敗で全国への道が閉ざされたと思った」とBの智くんが言う相手が、立教Bチーム。開成相手に、ディベートでもどんどん点をとり、会場の雰囲気もまきこんでいきました。どちらもいい句、笑いもたくさん起きて、一番盛り上がった試合なんじゃないかな。(立教はちょっとチームの組み方がヘンで、Bチームが3年生の選抜チーム、Aチームが一年生チームなのです。年齢順にしたのかな?)

葉桜の緑眩しき船出かな
読みかけの本や葉桜ごうと揺れ
呼ぶ声に振り向けば葉桜と君

2句目、「<読みかけの本>がどんな本かわからない、本の内容を分かるようにしてほしい」という指摘に対し「葉桜がごうと揺れてるんですよ!これは、間違ってもお金が儲かる本とか新書じゃないですよね。どう考えても物語です!<葉桜ごうと揺れ>が、本の内容を教えてくれるんです」と返答。季語のはたらきをよくおさえた発言に納得。講座で学んだ結果が出ていると感じました。会場では「葉桜って、<葉桜や>と上5にもってくる学校が多い中で、すごくバリエーションがあるね」という声も。

結局、立教A対立教Bが同校対決した際、Aチームが勝ったことから、開成・立教ABの3チームが2勝1敗と並び、わずか1本の勝負差で開成Bが優勝を手にしたのでした。直接対決では勝っていたのに、惜しかった!

会場のみなさんからも、ライバル開成Bの子たちからも、立教に「Bチームにはぜひ投句審査であがってほしい。松山に来てリベンジしてほしい」という声をたくさんかけてもらったようです。いや、もちろんAチームもね。なにより、立教の彼らが口惜しそうにしながらも「楽しかった!俳句甲子園にいけなくても、俳句は続けたい」と言ってくれたのが嬉しかったです。

昔から句会などでよく知っている開成Aの子たちや、去年、日テレの講座に通ってくれていた吉祥女子高校の女の子たちの後輩チームの試合も見たかったなあ。みんな、ふつうの高校生活では得られない何かを、見つけてきてくれたんじゃないかなと、自分の経験を思い返すにつけ、そう思います。