賢治祭のことなど

9月の終わり、岩手県は花巻に行ってきました。宮沢賢治の忌日に彼を悼む「賢治祭」を見に行くため。

昼間は賢治記念館などをめぐり、夕方には賢治の生家で「おふるまい」と呼ばれる夕食をいただく。夜は賢治祭本番。晴れていれば詩碑の前、野外で行うそうだが、この日は残念ながら昼間に雨が降ったため(やはり私は雨女のようです)、近くの小学校の体育館で。手作りの雰囲気に心が和む。

翌日もご案内いただきイギリス海岸など賢治ゆかりの場所へ。

午後はみなさんと別れて、一人、花巻温泉郷の奥座敷へ。鉛温泉(湯船が深いので、立って入る温泉!)の最寄りのバス停に降り立つと、目の前にはすばらしい芒原!冬はスキー場のゲレンデになるところらしい。ガイドブックには載っていない、素晴らしい景色に出会えて、これが旅の一期一会ってやつだ!と興奮したことでした。

***********************************

角川学芸出版「俳句」今月号(2012年11月号)に、拙句集「光まみれの蜂」の特集を組んでいただいてます。
池田澄子さんに小論をいただき、高野ムツオさん、山西雅子さん、小川軽舟さん、歌人の東直子さん、山口優夢さん、佐藤文香さんに一句鑑賞をしていただきました。ありがとうございます!(嬉)私も、新作5句とちょっとした文章を書いています。同号は角川俳句賞の発表号で座談会なども読みごたえありますので、ぜひ。

それから、「現代俳句」今月号(2012年11月号)にも、書評を書いていただきました。同い年の小川楓子さんに。エヴァンゲリオンからの終末観など、同年だからこそ読み取ってもらえた数々の気分、嬉しい評でした。同じく同い年の外山一機さんがウェブサイト「詩客」に書いてくれた評も、「そう、そう!」と頷きながら。

俳句時評 第六十六回

同世代だからこそわかる微妙な気分をことばにしてくれる人がまわりにこれだけいることの喜びを改めてかみしめています。私も頑張らなくっちゃ。