「止めに行かむ」 江渡華子

「止めに行かむ」 江渡華子

あの夏の川の流れを止めに行かむ
薫風や鼻に触れれば眼を閉ぢて
初夏の海を抱きぬ赤子の眼
躑躅咲く娘の背丈ほどの位置
泣き声のだんだん遠く夏の夢
花水木言葉を覚えては歌ふ
鼻すこし低しやサングラスをかけて

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