「迎えに」 江渡華子

迎えに

冬を迎えに来よ分け入っても分け入っても
布団かけ直すこどもに人形に
病人のおらぬ病室冬銀河
点滴に寄り添ひ歩く冬の朝
人に優しく人に優しくと霜を踏む
おでん煮る足にヒヤリとこどもの手
夢に戻りたい冬の車窓は曇りがち