2016年12月10日

連れ吹きのトランペットや冬の空

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今日は鎌倉芸術館の落語会の「カゲアナ」。
カゲアナとは舞台用語で場内アナウンスのこと。
年に数回スタッフとして、もぎりなどの裏方をしている。
今回は柳家喬太郎・柳家三三 二人会。大ホールなのですべての客席が
大入りなら1500席である。
落語中も舞台袖にいる関係でどうしても高座以外のことに興味が湧く。
例えば、師匠ごとに出のときの動作が違うのも楽しい。
ある師匠はぴょんと一飛びして舞台に上がるし、
ある師匠は私にまで挨拶をしてくださったりもする。
お弟子さん方が勢ぞろいして緊張感を持っていると
私まで緊張して出を待つのである。
カゲアナも目新しいことはアナウンスできないので、明るく読んでみたり
と私なりに工夫をしているが、たぶんどなたも聴いていないのかもしれない。
なにより驚いたのは師匠方の着替の早いこと早いこと。
喬太郎師匠などはお弟子さんを連れずに楽屋入りするので
野球帽などを被っているとふつうの落語好きのおぢさんのようである。
そう普段からてっきり着物をきて移動するものだと思っていた私には
一番の驚きであった。

舞台袖には宝物が埋まっている。