2017年7月6日

オカンとか猫とか濁る夏の川

大阪の川はたいがい濁っている。

『セトウツミ』(2016,原作 此元和津也, 脚本・監督 大森立嗣)は、72分間の映画である。内容は、大阪の男子高校生が放課後に川原で喋るだけである。けど、充分面白い。映画を観てから、原作の漫画を揃えた。会話が面白いだけじゃなく、なんか切なさもあって、もう高校生には戻られへんねんな、と思った。もう7年も前やから当たり前やけど。いつもすぐに手が届くところに置いておきたい作品である。
映画館にも行ったけど、DVDをレンタルしてもう一度観た。母が「これ、3人(瀬戸、内海、ヒロインの樫村さん)以外誰出んの?」と訊いたので「オカンとか、あとは猫とか」と応えた。他にも怖い先輩とか、バルーンアーティストのバルーンさんとか、おじいちゃんも出てくる。
他にも映画を観て、
スジャータのトラックのゆく夏休み
コンビニの花火がしょうもなくて笑う
という句を作った。

瀬戸役の菅田将暉は、舞台挨拶で「DVDで観る感じの映画」と言った。映画館で観て、DVDも観たから、最高に贅沢をした。