2017年7月3日

凧あげの空になりたい女の子

少年が、自由でいられるのは、リリイ・シュシュの音楽を聴いているときだけだった。

『リリイ・シュシュのすべて』(2001,脚本・監督 岩井俊二)を二回観た。一度目は、大学の視聴スペースにDVDがあり、タイトルに惹かれて。二度目は大学四回生のときに、映画が観れるということで受講した教育原論という講義で観ることになった。
いじめや援助交際、少年犯罪など、14才のリアルが描かれていて、苦手なひとはとことん苦手だと思う。教育原論では、まずトトロを観て、その次に観たのがこの映画だったため、落差が凄まじかった。けど、映画のなかで流れるリリイ・シュシュの音楽や少女が弾くピアノ、映像がうつくしくて、どうしようもなくすきになってしまって、また観てしまうのだろうと思う。