2017年7月18日

満月はもうすぐミュウの睫毛ひかる

ポケットモンスター、ちぢめてポケモン。むかし、ポケモンは151匹だった。

小さい頃、買ってもらったポケモンのカレーには、箱の中におまけのめんこがついていた。何を思ったか、カメックスのめんこを畳の隙間に入れてみると、すとん、と下に落ちてしまった。いま畳を剥がすと、あの頃のカメックスに会えるだろうか。

『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(1998, 脚本 首藤剛志,監督 湯山邦彦)は、記念すべきポケモン映画の第1作目である。子どもの頃に観たときは、怖い、という印象を受け、ミュウツーも怖かったし、コピーによって造られたポケモンとオリジナルのポケモンが闘うシーンも怖かった。サトシは石になるし、散々だった。
けど、改めて観てみると、ミュウツーは、自分のうまれた意味について葛藤し、闘っていたことがわかる。ミュウツーがうまれたときは、アイツーという少女と、同じく造られたポケモンたちと一緒だった。けど、みんな消えてしまって、ミュウツーは独りになってしまう。そして、逆襲がはじまる。

ポケモン映画は今年20周年を迎えた。おめでとう、ミュウツーはいま、世界中から愛されている。