2012年9月17日

麦秋にこんな爆弾を落としておいて

首里城の守礼門を少し下った交差点で、レンタカーを調達しにいってくれたイハくん・アサトくんと落ち合う。ドライバーは郁良さんに交代。さすがは妻と子をもつ父、運転もうまい。なんでも出来ちゃう郁良さんに出来ないことがあるとしたら、たぶん禁煙くらいだ。

イハくん・アサトくんは首里高校の出身。首里高校は首里城のすぐ近くにあり「高校時代、首里城にトイレ借りに寄ったこともありますよ~」という“あるある”もあるそうだ。「首里高校はいま、グラウンドに新しい校舎を建てる工事をしてるんですけど、そこで大変なことが起きて」とアサトくん。

ニュース 首里高校グラウンドから不発弾

ニュース 首里高校グラウンドから遺跡

「不発弾だけでもビックリなのに、遺跡ですよ」。去年の夏に新校舎建築工事をはじめて、グラウンドの土を掘り返したところ、半年間で23発もの不発弾が見つかったとのこと。そして、もっと掘りすすめていくと、首里城の遺跡まで見つかったという。

「不発弾の上で運動会とかやってたんですよね~。運動会のやぐらを組むので、鉄の棒をグラウンドに打ち込んだりしてたから、いま考えたら怖いです。よく爆発しなかったよね」とアサトくん。「遺跡の発掘に、最短でもあと9年はかかるらしくて、工事、まだまだ終わらないみたいです」とイハくん。

車窓からちらりと見た首里高校のグラウンドは、シートがかけられていた。いい歴史。ひどい歴史。どちらもすぐそこにある。