2012年9月24日

台風や電話ボックス角八つ

来る来るといいながらずっと停滞を続けていた台風も、ついに上陸。沖縄三日目の目覚めは、今迄の朝とは違っていた。外は一面、雨で灰色の世界。激しい風がホテルの前の木々をぐわんぐわんとしならせている。

今日はどこへも行けないだろうってことが分かっていたので、午後は開成チームと席題句会でもやりましょう、と約束していた。私のいるホテルから彼らの泊まっているホテルまでは、国際通りを歩いて10分ほど。朝ごはんを食べに降りたとき、フロントのお姉さんに「外出できますかね」と聞くと「今回の台風は、本当に気をつけたほうがいいですよ。外へ出歩くのは、短い距離でも危険だと思います」との返答。怖がりで、これまで小さいころから怪我という怪我をしたことのない私は、句会をパスし、部屋でいちにちを過ごすことに。

実は、フロントに行ったのは外出についての意見を聞きたかったからだけではない。朝起きたときに外の様子を肉眼で確認したくて風呂場の窓を開けたら、閉まらなくなってしまったのだ。激しい風のせいなのか、窓の取り扱いが下手だからかよく分からなかったのだが、フロントの人に閉めてもらわなければ、このあともっと激しい雨風になったときに、大変なことになると思ったのだ。

フロントのお姉さんは笑顔で「いいですよ!」と言い、部屋まで窓を閉めに来てくれた。「ここを押さないと閉まらないんですよ」と教えてくれ「今日は危ないから、もう開けないでくださいね」と諭してくれる。本当に迷惑千万な客である。

数時間後、おひるごはんを調達するため向かいのコンビニへ行こうとエレベーターに乗ったところ、こんな張り紙がしてあった。間違いなく、私のせいだ。

「危険です。部屋の窓を開けないでください」