夏星や風を敷寝の岬馬   岩永佐保

「風を敷寝」するという表現が軽やかかつ爽やかで気持ちが良い。
夏の夜に涼を感じさせる「夏星」に見守られ、
愛らしい「岬馬」もしなやかな「風」ですらも皆、のびやかに息づいている。

「胸」(『鷹 7月号』鷹俳句会、2014)より。