窓秋の自註にもあるように、掲句は〈この秋は何で年よる雲に鳥 芭蕉〉を下敷きにしている。
つづけて窓秋は〈ぼくのなかにある芭蕉は、つねに第一等の詩人だ〉という。
「ゐる」という言葉に、「雲」への親しさと「人と鳥」の心細さがあらわれ、
「秋風」の切ない叙情も加わり、窓秋ならではの詩世界が広がる一句。
『高屋窓秋全句集』(ぬ書房、1976)より。
窓秋の自註にもあるように、掲句は〈この秋は何で年よる雲に鳥 芭蕉〉を下敷きにしている。
つづけて窓秋は〈ぼくのなかにある芭蕉は、つねに第一等の詩人だ〉という。
「ゐる」という言葉に、「雲」への親しさと「人と鳥」の心細さがあらわれ、
「秋風」の切ない叙情も加わり、窓秋ならではの詩世界が広がる一句。
『高屋窓秋全句集』(ぬ書房、1976)より。