「帽子」を次々と被る。それだけの景だが、わざわざ書くとなんだかとぼけた魅力がある。
言うまでもなく、掲句は〈赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐〉のパロディである。
晩年はパロディの句もたくさん作っている。連作〈追憶の旅〉には、
きのこ雲糸瓜の水も間にあはず
茶のけむり雲上世界とどろけり
ひとりペンを抱けば風景又風景
碁を打ちし長き一生サギ・カラス
船長が沈んだ海の帽子は泳ぐ
などなど。原句を当てながら読むのも楽しい。
『高屋窓秋俳句集成』(沖積舎、2002)より。
「帽子」を次々と被る。それだけの景だが、わざわざ書くとなんだかとぼけた魅力がある。
言うまでもなく、掲句は〈赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐〉のパロディである。
晩年はパロディの句もたくさん作っている。連作〈追憶の旅〉には、
きのこ雲糸瓜の水も間にあはず
茶のけむり雲上世界とどろけり
ひとりペンを抱けば風景又風景
碁を打ちし長き一生サギ・カラス
船長が沈んだ海の帽子は泳ぐ
などなど。原句を当てながら読むのも楽しい。
『高屋窓秋俳句集成』(沖積舎、2002)より。