抽象化、ではない。
水中化なのだ。
水の中では耳はぼわぼわするし、目は水の向こうの光をさがしているし、
鼻も口もふさがれているけれどあぶくが出たり入ったりして、手足もうまく動かなくて、
言葉はないけれどあって。
苦しいけれど気持ちが良い。死に近いけれど生にも近い。すべてが遠くて近い。
そういうことを思いながら読む。
「ポピーの死」(『オルガン 2号』2015.7)より。
抽象化、ではない。
水中化なのだ。
水の中では耳はぼわぼわするし、目は水の向こうの光をさがしているし、
鼻も口もふさがれているけれどあぶくが出たり入ったりして、手足もうまく動かなくて、
言葉はないけれどあって。
苦しいけれど気持ちが良い。死に近いけれど生にも近い。すべてが遠くて近い。
そういうことを思いながら読む。
「ポピーの死」(『オルガン 2号』2015.7)より。